2021.4.11
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薬剤師の脆さは?新型コロナウイルスでわかったこと

新型コロナウイルスの感染拡大は、成長を続けてきた薬剤師業界にも影響をもたらしています。感染への不安から、医療機関への受診を控える患者も増え、多くの薬局で経営に打撃を与えています。

新型コロナウイルスと病院薬剤師

新型コロナウイルスの感染拡大や院内感染を防ぐため、医療機関やクリニックでは、電話診療が増えました。このため、外来患者の数は減少しました。さらに院内感染の予防対策として、今まで行っていた病棟業務や服薬指導の業務などは制限されるようになりました。その一方、感染対策やコロナ関連の薬剤管理業務などが増えています。医療機関で働く上では、自分が感染してしまう危険と常に隣り合わせです。

新型コロナウイルスと調剤薬局

 調剤薬局でも、新型コロナウイルスの影響を受けているところが多くみられます。処方箋枚数が激減したことで、調剤業務は減少しました。しかし、たとえ患者が減少しても、薬局には調剤を受ける義務があるため、店舗を閉めることはできません。感染対策を講じながら医療機関としての役割を果たすとともに、オンライン服薬指導などのIT化にも対応しなければなりません。

非正規雇用の減少

今まで、薬剤師の働き方は正規雇用だけではなく、派遣やパートタイムなども時給が高く人気でした。しかし、新型コロナウイルスの拡大に伴い、患者が減少したことで人件費削減のために非正規雇用の募集が減少しています。派遣では、薬剤師の派遣会社が派遣をやめてしまうこともあり、次の仕事先が決まらないという事態も起こっています。

処方箋の減少

調剤薬局では1日当たりの処方箋枚数が減少しています。新型コロナウイルスへの感染の恐怖や自粛から、人々の医療機関への受診にも変化がありました。受診控えをする人や、長期処方を望む人が増え、今まで定期的に1ヶ月ごとに来ていた人が、2~3ヶ月に1回しか来なくなるという現象が起こるようにもなりました。1人の薬剤師が1日に受けられる処方箋枚数は40枚と定められているため、処方箋減少は薬剤師の就労環境にも影響をもたらします。

新型コロナウイルスによる影響を機に資産形成を考えてみる

新型コロナウイルスの影響は飲食店をはじめとしたさまざまな業種に及んでおり、薬剤師も含まれます。このような不安定な時代においては、本職だけでなく資産形成に取り組むこと必要です。資産形成の手段にはいくつか種類があり、なかでも不動産投資であれば薬剤師として勤務しながらも、安定した副収入が期待できます。

不動産投資のメリット

不動産投資の場合、ローンを組むことでわずかな自己資金であっても投資が可能です。また、賃貸として貸し出すことで家賃収入が発生し、継続して安定した収入が期待できます。

不動産投資のメリットとして、給与所得と損益通算が可能なため、不動産投資で赤字がでた場合は節税につなげられます。

【まとめ】

アフターコロナに適応した働き方をみつけよう

今まで、薬局ではリモートワークはあまり関係がないように思われていました。しかし、新型コロナウイルスで企業でもIT化が進む中、薬局でも医療のITサービスが求められています。中でも、オンライン服薬指導は注目されています。

今後、医療機関から送られてきた処方箋をもとに調剤をし、オンライン服薬指導を行って薬剤を患者の自宅に届けるというシステムが普及すれば、薬局の立地あまり関係がなくなります。かかりつけ薬剤師として、薬剤師の職能を発揮した仕事が求められるとともに、時代のニーズに合わせた対応ができないと生き残るのは困難になるかもしれません。

このような時代においては薬剤師として勤務しながら、資産形成によって安定した収入を得ることが大切といえます。

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