2021.12.23
特集

【現役薬剤師 / 取材記事vol.7】病院薬剤師として働く薬剤師に聞いてみた!【将来に向けた準備】

今回の企画は【実際に現場で働く薬剤師さんは、一体どんなことを考えて働いているのか】をテーマに、生活の仕方や将来について、お金についてどのように考えているのか、取材調査させていただきました。

 私たちの生活は今やコロナウイルスの影響もあり、将来を不安に思っている人も少なくないと思います。周りの友達や、他の薬剤師はどのようなことを考えて生活しているのか、気になることが多いのではないでしょうか。

 今回Phamasta(ファマスタ)では、そんな悩みを少しでも解決できるよう、日常のあらゆる項目について、生の声を取材して参りました!

今回の取材では主に

  •  薬剤師になりたての辛い経験
  •  私の未熟なところ、もっと向上したいところ
  •  改善に向けて意識していること
  •  上司や同僚に対して困っているところ
  •  これから取り組もうとしている新しい挑戦

などを伺っております。ぜひ今後のあなたの生活に役に立つよう、参考にしていただけましたら幸いです。

今回の取材させて頂いた方は、石橋さんになります。石橋さんは薬剤師免許を取得後、愛知県の病院にて薬剤師として勤務されており、2021年5月~7月まで調剤薬局で非常勤としても活躍されていました。

 今回の記事はインタビュー形式で作成しております。下記インタビューの様子をどうぞご覧ください。

医療系ライターけいた

ではよろしくお願い致します。本日は石橋さんの薬剤師としての経験談や、これからの働き方、将来についてどのように考えているのかをお話伺えましたらと思います!

石橋さん

こちらこそ宜しくお願い致します。取材されるのが初めてなので、お手柔らかにお願い致します。(笑)

医療系ライターけいた

大丈夫です。リラックスしてお話ください!では初めになんですが、石橋さんは現在薬剤師として働き始め、4ヶ月程度立ったかと思いますが、『なりたての辛い経験』を教えていただきたいです。

石橋さん

はい、そうですね。私自身一番思うところは『ファーストキャリアに依存した経験の偏りに対して、圧倒的に時間が足りないと感じていること』です。

医療系ライターけいた

『ファーストキャリアに依存した経験の偏り』ですか。具体的にとのような偏りになるんでしょうか。

石橋さん

はい。現在私は愛知県の精神科の単科病院で働いています。 患者さんもある程度同じため、専門的ではありますが『経験の偏り』があると感じています。もう少し他の分野も広く勉強しようとしましたが、時間がかかってしまい足りないなと感じていることです。

医療系ライターけいた

そうなんですね。精神科の単科となると、確かに一定の疾患の患者さんが多くなりますし、薬剤師としても専門的知識は持つことができますが、他の疾患に関わることはあまりないですからね。

石橋さん

はい。時間が足りないと感じる理由は、他にも仕事が大変であったり仕事になれないというてんもあります。
ですが、これはきっと誰しもが通る道で、私自身これに対してどうフォローしていくのが良いか、日々試行錯誤して仕事に取り組んでいる最中ですね。

医療系ライターけいた

大変素晴らしい考えですね。と言うのも、新卒一年目の薬剤師の方で、早くも自己研鑽を考えていたり、実際に行動へ移している方ってなかなかいないと思うんですが、石橋さんの向上心がとても見えて素敵だと思います!
何か今まで自己研鑽をするきっかけみたいなものはあったんでしょうか。

石橋さん

そうですね。もともとの性格的なモノもあるんだと思うんですが、大学でも「今までの薬剤師ではいけないよ」や「これからは新しい形で薬剤師が求められる」など、啓発的な内容を多く聞いてきたこともあると思います。
私自身常に向上心を持ちつつ、これからも仕事に取り組みたいと思っているので、必然的な形かもしてません。

医療系ライターけいた

素敵ですね。仕事に対してひたむきに努力されていることは、今後社会が評価してくれると思います。そのように今努力している中で、『未熟なところ、もっと向上したいところ』などはありますでしょうか。

石橋さん

そうですね。今言ったように、気持ちだけ先走ることが多いところを改善したいと思っています。物事をたくさん考えるんですが、何かを始める時の一歩を出すことが中々できず、『気持ちが弱くなってしまう』んですよね。

医療系ライターけいた

『気持ちの弱さ』ですか。具体的にどんな部分で気持ちの弱さが出てしまうんでしょうか。

石橋さん

そうですね。明確な目標とそれに通ずるマイルストーンを形成するのですが、別のことを並行していくと段々と疎かになってしまうことですね。 まさに二兎追って一兎も得られないような図になってしまってるところが未熟だと感じています。
 一つ一つを着実に軌道にのせられるようにしたいです。そのために生活の一部となるよう習慣化できるよう毎日積み重ねる練習をしています。

医療系ライターけいた

『並行して行ってしまう』部分ですね。確かに何かを成し遂げる時は、その1つにのめりこまないといけないですからね。結果を出すまでやり切ることって大変ですよね。
何か他に薬剤師業務の部分では、『未熟なところ、もっと向上したいところ』はありますでしょうか。

石橋さん

薬剤師業務ですね。その部分では、『正確性と迅速性をあげたい』ですね。
と言うのも、患者さんに素早く届けるためにはどちらも必要だと思っていて、やはりたまに抜けてしまう部分があるんです。新社会人として仕事に慣れていないと言うこともあるかもしれないですが、早くマスターしていきたいと考えています。

医療系ライターけいた

『正確性と迅速性』ですね。その部分はもはや量をこなして、身体で覚えると言うことも大事になってくるかもしれないですね。新卒の石橋さんの高い意識を持っていれば、すぐに解決しそうですね。
病院で働く中で『上司や同僚に対して困っているところ』などは特にありませんか?

石橋さん

そうですね。私の職場はとても『人間関係』には恵まれていて、とても働きやすい職場なんです。働く上で『人間関係でやめる』と言うのは、絶対に避けたいと考えていて、コミュニケーションを積極的に取るように励んでいました。

医療系ライターけいた

そうなんですね。『人間関係』はとても重要ですからね。働きやすい職場で業務をこなし、様々なことにアンテナを張って生活をする石橋さんは、まさに理想の働き方なのではないかと思います! 石橋さんはたくさんのことに取り組まれていますが、何か具体的に『これから取り組もうとしている新しい挑戦』はありますか?

石橋さん

『新しく挑戦したいこと』は、まず1つとして『精神科の認定薬剤師』を取ろうと考えています。近況の日本を見ると、精神的にやられてしまう方が多い傾向です。鬱やパニック障害など、その他の精神障害も年々増加傾向にあるんですよね。そのため、私自身現在の精神科病院の経験を活かして『認定薬剤師』としてレベルアップできたらと考えています。

医療系ライターけいた

薬剤師として更なる活躍を考えていること、とても素晴らしいと思います。『認定薬剤師』を取ると転職などでもある程度優位に行動ができるので、とても良いですよね。
他にも『これから取り組もうとしている新しい挑戦』はありますか?

石橋さん

はい。あと取り組みたいこととしては、お金の話になってしまうんですが『高額配当株式』をやりたいと思っています。
将来的に「配当金で生活できるようにしたい」と考えているため、今のうちに経験と資金を集めて自分の市場価値を上げながら「FIRE」を目指したいと考えているんです。
いざその時になって、うまくいかないとことがないように、経験と知識は今のうちにつけておきたいと思ってます。

医療系ライターけいた

そうなんですね。「FIRE」を目指して資産運用についても考えているなんでびっくりです。社会人一年目で、このようなことを考えている人はあまりいないのではないでしょうか。

石橋さん

そうかもしれないです。ですが、意外と声をあげてみると、何人か同じことを考えている人もいて、今一緒になって試行錯誤しています。なので、まずはFPの勉強を片手間にやりながら、運用の経験も実践の中で培っていきたいです。

医療系ライターけいた

いいですね。薬剤師としても、一人の人間としてもレベルアップを図っている石橋さんの考え、とても参考になりました。
同じ薬剤師の方も大いに参考となる部分が多いかと思います。

石橋さん

新卒ですが、将来については本当によく考えるようにしていますね。薬剤師としてもですが、1人の人間としてもっと成長していきたいですし、常に何ができるのか考えてこれからもどんどん新しいことに挑戦していきたいと考えています。

医療系ライターけいた

何事にも貪欲に挑戦するところなど、石橋さんの素敵なところですね。

お時間になってしまったので、本日はこのあたりで終わろうと思います!また働き方やお金について詳しくお聞きさせていただけましたら幸いです。本日はお忙しい中ありがとうございました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は新卒病院薬剤師として活躍されている石橋さんからお話を伺わせていただきました。石橋さんの向上心はとても参考になりましたね。社会人一年目から将来設計を考えられていて、行動する上で重要なことをいくつも教えていただきました。ぜひ読者のあなたも参考にしてみてください。

それではまた!

ライター紹介

こんにちは、医療系ライターのけいたです。(Twitter:https://twitter.com/keita_lfu/ )普段はwebクリエイターとしてweb関連のあらゆることを担当し活動しております。また、hospassというメディアを制作しており、医療職の多様性についてもお届けしております。

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