薬剤師のみなさん
今のうちからお金について真剣に考えないと将来絶対に後悔します!
薬剤師として働いていると、毎月ある程度まとまった給料がもらえます。欲しいものを何も考えずに買って生活していても困ることはそれほど無いと思います。
ただ、何も考えずに散財している生活を続けていると確実に将来行き詰まります。
「今も生活できているからずっと大丈夫に決まっている!」「薬剤師は食いはぐれる事は無いから、将来も大丈夫!」
そう思っている方も多くいると思います。
では、次のことについてどうお考えでしょうか?
・薬剤師の将来の年収はどうなるか
・自身における老後資金の必要額
・インフレ率を考慮した貯蓄
これらについて考えずに散財している場合は注意が必要です。
この記事ではこれら3つをテーマにお金について考えていきます。
現在薬剤師の年収は地域差もありますが、平均すると500万円前後です。
この年収が将来的にどうなるでしょうか。経験年数と共に年収も上がっていき600万円700万円を目指すことができるのでしょうか?
厚生労働省は「第8回薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会」で2045年に薬剤師の数が「需要数<供給数」となると予想しています。「需要数<供給数」この状態が起こると薬剤師の給料が下がる可能性があります。
なぜなら、高い給料を払わなくても薬剤師が溢れている社会だからです。
さらに、今後高齢者の増加に伴い医療費の増加も予想されています。その対策として診療報酬を下げることが起きるでしょう。
つまり医療機関の稼ぎが減るということです。医療機関の売り上げが減ると社員に払う給料は減ります。
このように将来薬剤師の給料が今より改悪している可能性は十分に考えられます。
「あなたは老後の生活にいくら必要かご存知ですか?」
総務省の2019年「家計調査年報」によると2人以上の勤労者世帯(世帯主が働いている世帯)の平均生活費は約32.4万円とされています。
仮に、60歳で定年退職した夫婦が月30万円で生活するとします。
平均寿命から考えてざっくり80歳の人生とすると、
(80歳-60歳)× 30万円×12ヶ月=7200万円必要な計算になります。
さらに今後は人生100年時代、65歳定年と考えると
(100歳-65歳)× 30万円×12ヶ月=1億2600万円必要になります。
では、この金額を貯金で補う場合いくら貯金する必要があるか計算してみます。
30歳から65歳までの35年間で考えたとすると、360万円/年の貯金が必要になります。
さらに、マイホームの購入・車・子育ての費用等を考えるとこれだけの額を毎年貯金できる薬剤師はいないと思います。
日本には年金制度があるから貯金は最低限で良いと思っている方もおられると思います。厚生年金の受給額は平成28年度で大体14万8千円です。ただし、あなたが同額を将来受給することができると保証はされていません。
国がiDeCoという制度を用意しました。
この事は将来的に現在の年金制度を継続することが難しい事を示唆しているのかもしれません。
この不透明な年金制度に期待して将来の準備をしないというのは少々不安ではありませんか?
「インフレ」とはモノの価値が上がってお金の価値が下がることです。
昔は100円で買えていたハンバーガーが200円を払わないと買えなくなることです。
インフレは銀行預金ではお金の価値がどんどん減っていくという現象を引きおきこします。その理由は銀行預金の利子が0.001%程度と非常に低いからです。
日本銀行は実際に「インフレ率2%」つまり、毎年お金の価値が2%ずつ減っていく事を目指しています。その状況下で自身の資産を守るためにはインフレ率以上に自身の資産を増やす必要があるのです。
あなたはインフレ率2%も考慮しながらお金と向き合っていく必要があります。
「将来のお金のことばかりで今の人生が楽しめないでは無いか!」という意見もあると思います。確かに好きなことにお金を使うことは人生の楽しむためにとても大事です。
ただ、今回紹介した
・薬剤師の将来の年収がどうなるか
・自身の老後資金必要額
・インフレ率も考慮した貯蓄
をしっかり考えて計算的にお金を使うことが大事です。
この記事がお金について真剣に考えるきっかけになると嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。